トニックウォーターの話 キナ抽出物とキニーネとストリキニーネの複雑な関係

にほんブログ村 グルメブログ 関西食べ歩きへ

今年も残るところ1週間を切りました。
年末の大掃除ってわけではないですが、酒棚を整理していると……
「アンゴスチュラ・ビターズ」というカクテルに使うリキュールがながらく使わずにおいてある事が (^^;

調べてみると、ジントニックに数的垂らすとヘミングウェイが好きだった「ヘミングウェイジントニック」になるとのこと。
そこで、ジントニックに使う「トニックウォーター」を買うのに、「そう言えば、トニックウォーターにはキニーネってのが入ってたよな」と思いネットで検索してみると。
※因みにキニーネはキナって植物の樹皮から抽出される成分の一つで、マラリアのお薬になる(薬って事は副作用もある)。

ソース(出典)のない怪しげな情報がたくさん。
まとめると、

・キニーネは日本では劇薬指定されているので、製造販売も輸入する事もできない

って事が書いてあるサイトがいっぱいある。
お酒のプロの酒屋やバーテンダーさんのサイトでもそう書いてある。

でも、いくら調べても、劇薬指定されてる証拠(劇薬なら厚生省から出てる文書に載ってるはず)、輸入禁止になっている証拠(これもどこかの省庁のサイトに情報があるはず)が見つからない。
見つかるのは個人のサイトや今年問題になったWELQのようなまとめサイトに出典も書かれずに、そうだと書いてあるだけ。

ここ数日で私が調べれた情報では

・キニーネが劇薬指定されている(要指導医薬品一覧に載っている)情報は見つからなかった
・キニーネに名称の似ている「ストリキニーネ」は劇薬指定成分 >厚生労働省->劇薬指定成分について(PDF)
・キナ抽出物(キニーネ含む)は「既存添加物」という食品に添加しても良いものに入っている >厚生省行政情報-食品添加物リスト-既存添加物名簿収載品目リスト

そして、多くの「キニーネは劇薬」と書いてあるサイトがWikipediaの「キニーネ」の項目を参考にしてるみたいだという事。
そして、そして、このWikipediaに書かれた「キニーネは劇薬」って記載は2011年の途中に出典もなく記載されており、それが約5年経った今年の途中で消されている(更にキニーネは劇薬ではないとの追記も)。

 

トニックウォーター&キニーネで検索すると上位に出てくるのがコレ。
これは苦味にキナ抽出成分(つまりキニーネ)を使っているそうです。

実際に使ってる製品が輸入販売されてるんだから劇薬ってのはやっぱストリキニーネとの勘違いかな。
※劇薬でも濃度が薄ければ問題ないかもしれないけど、その場合は苦味も薄まるので使う意味があるのか?とか

 

日本で一般的に手に入るのはこの「カナダドライ」か

 

「ウィルキンソン」か

 

「シュエップス」ぐらいでしょうか。

どれも原材料は「酸味料」とか「香料」とか「苦味料」としか書いてないので、キナ抽出成分・キニーネが入っているかは分かりません。
と言っても、結局は嗜好品、キニーネが入っているから美味しいって訳ではないので、自分の好きな味を選べばよいのかもしれません。

まあ、「昔、トニックウォーターの苦味はキニーネってのが入っていて……」なんて薀蓄を語りながら飲むのも良いですが 😉

にほんブログ村 グルメブログ 関西食べ歩きへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA